「管理業務主任者でできることは?試験の難易度、宅建やマン管との比較も」

 

マンション管理会社で勤務する時に重要な

「管理業務主任者」という国家資格。

現在の職場がマンション管理関係の企業であったり、将来の就職先にマンション管理会社を考えていたりする場合、ぜひ資格試験に挑戦して欲しい資格です。

 

一般的に難しいとされる宅地建物取引士(宅建)や、似た響きを持つマンション管理士(マン管)などの資格と比べて、業務内容の違いや試験の難易度はどの程度なのか解説していきます。

管理業務主任者を目指すあなたへ、おすすめの勉強法もご紹介します。

 

管理業務主任者とは?

管理業務主任者とは、マンション管理を生業とする際に必要な国家資格であり、「管業」や「管理主任者」と呼ばれることもあります。

平成12年12月1日成立の「マンションの管理の適正化推進に関する法律(マンション管理適正化法)」をベースに、この国家資格が設置されました。

 

管理業務主任者の資格試験は翌平成13年より始まり、幅広い年齢層の受験者が毎年挑戦しています。

 

マンション管理業者には設置義務がある

 

マンション管理業者は、独占業務となるマンション管理受託契約をおこなう際に、

管理業務主任者の資格を持つ者を事業所に置くことが義務付けられています。

 

管理業務主任者の主な業務は、

一言で言えば「マンション運営のサポート」です。

管理受託契約についての重要事項を顧客へ説明することから始まり、受託後は管理人による管理業務の状況を確認・報告、各業者からの報告書を確認、管理規約や運営方針の改定指南など、多岐にわたります。

 

宅建やマンション管理士との違いは?

 

宅建士とは、不動産会社が取引をおこなう際に、宅地建物取引業法にて設置が義務化されている有資格者です。

土地・建物といった不動産の契約内容について、特に重要事項をしっかり説明し、契約書への記名押印を取り扱う、というところまでが主な業務です。

 

主に宅建業の免許を持つ不動産会社に従事します。

管理業務主任者とは違い、宅建資格を持つ者は土地に関しても常に最新の専門的な知識を保持することが必要とされているのです。

 

マンション管理士も国家資格ですが、その主な業務は、マンションの住民が組織する管理組合の運営をサポートすることです。

マンションの経営者側をサポートする管理業務主任者とは、業務内容も業務の対象も異なります。

 

これら資格試験の難易度について単純な比較はできませんが、その合格率は宅建試験で15%、マンション管理士で9%となっています。

宅建と業務内容が似たもので対象が賃貸物件となる「賃貸不動産経営管理士」という公的資格もあります。こちらの合格率は50%前後となっており、比較的合格しやすい資格だと言えるでしょう。

※別途記載

「賃貸不動産経営管理士試験の難易度は?今後は合格率が下がるって本当?」

 

管理業務主任者試験の難易度は?

では、管理業務主任者の試験について詳しく解説していきましょう。

 

管理業務主任者の資格試験は、一般社団法人マンション管理業協会により年1回のみ実施されます。

受験資格は不問ですので誰でも受験が可能ですが、試験合格の際の資格登録は、2年以上の実務経験がある人、マンション管理業協会実施の登録実務講習修了者のみが可能です。

 

出題スタイルは四肢択一マークシート式で、50点満点(50問)となっています。申込案内書は各自治体、書店などに配布されており、マンション管理業協会のホームページからの取り寄せやダウンロードも可能です。郵送にて期日内に申し込んでください。

 

近年の合格率は20%前後

 

管理業務主任者の資格試験において、平成30年度の合格点の基準は33点以上、合格率は21.7%となっています。

この国家資格が創設されてから現在までの合格基準点・合格率・合格者数の推移はこちらです。

マンション管理士合格者には一部免除される

 

もしマンション管理士の試験に合格している場合には、管理業務主任者試験で5問程度の免除を受けることができます。

つまり5問ほどは正解としてもらえるのです。

 

先に管理業務主任者の資格を持っている場合には、マンション管理士の資格試験で同様に一部の問題が免除されます。

 

宅建やマンション管理士より難易度は高い?

 

受験範囲が重なる部分もあれば、異なる部分も多いため、単純比較はできませんが、合格率から見ると宅建とは同等、マンション管理士よりは少々易しいと言えます。

 

管理業務主任者試験を受験するメリット

少々難易度が高い管理業務主任者の資格試験ですが、受験に挑戦することで以下のような利点があります。

 

就職・転職で有利になる

 

転勤族だけでなく、独身者でもマンションからマンションへの引越しをする人が非常に多い時代となっています。

タワーマンションをはじめ、物件数はさらに増えつつあり、管理業務主任者としての需要は安定していると言えるでしょう。

 

業務独占となっている管理業務主任者の国家資格があれば、マンション管理会社への就職や業界内での転職もしやすくなります。

 

業務の幅が広がる

 

マンション管理会社に勤務していて、途中で管理業務主任者の資格を取得した場合、業務に関してこれまでよりもできることが確実に増えます。

資格取得により業務の幅が広がれば、経験値も徐々に高くなり、収入アップへと繋がっていくでしょう。

 

管理業務主任者試験に合格するために必要な勉強は?

では、管理業務主任者を目指す方へ、おすすめの勉強法をご紹介します。

 

基礎固め→過去問→模擬試験の順に勉強する

 

試験科目は下記の通りです。

 

■管理事務の委託契約関連

■管理組合の会計関連

■建築・維持管理関連

■マンション管理適正化推進に関する法律

■その他、事務の実務関連

 

基本的な知識が必要とされる問題数が多めとなっていますので、まずは基礎をしっかり叩き込み、過去問をやって傾向に慣れていくことが大切です。

最後に模擬試験をやってみて、全体的にどれぐらい点数が取れているか確認すると良いでしょう。

 

300~400時間の勉強時間が必要

 

例年、管理業務主任者の受験生には宅建の合格者が多く顔を揃えます。

管理業務主任者の試験内容は宅建のものとかぶる科目が多いため、宅建保持者においては1~2ヶ月間の勉強で済むことも多いのです。

 

普段、別の仕事や勉強を抱えている場合、ゼロから始めるとなると半年以上の余裕が欲しいところです。

 

約3ヶ月間の勉強時間は確保しておきたい

 

過去問を3年分解くだけでも6時間かかりますし、さらに復習や解き直しも必要です。

ゼロから始める人では過去問や復習・解き直しで50時間ほどかかることも考えられます。

 

週末にまとめて10時間くらいを勉強に充てるのであれば、宅建保持者の場合では最低でも約1ケ月間の勉強時間を確保しなくてはなりません。

 

しかし、毎週末を上記のようなスケジュールで取り組むのはハッキリ言って難しいです。

余裕を持った計画を組み立てて取り組むことを考えると3ヶ月の勉強期間を設けると良いでしょう。

 

2019年11月試験での合格を目指そう!

毎年の合格率は約20%前後をキープしている管理業務主任者の資格試験ですが、2019年度では、問題レベルは変わらないものの合格難易度が上がる可能性が高いです。

また、翌2020年の試験は、民法改正があることからこれまでの過去問と大きく変わることが予想されるので、今年チャレンジされる方はより一層気合が入ってることでしょう。

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